ジュニアNISAとは?
ジュニアNISAとは、日本在住の未成年を対象とした少額投資非課税制度で、毎年80万円を上限に非課税で資産運用ができます。
ただし、18歳になる前に払い出そうとすると、運用益が課税されてしまう制約があったことから、口座開設数が思ったより伸びず、2023年で廃止になることが決定しています。
「18歳より前に学費としてまとまった資金が必要となった」とか、「目指していた運用益に到達したため、下落する前に現金化しておきたい」などといった柔軟な使い方ができないですからね。
廃止に伴い口座開設数が急増!?
2023年で廃止になることが決定したことで、駆け込みでの口座が増えてるようです。
なぜ増えているかというと、廃止により払い出しの制限がなくなり、圧倒的に使い勝手がよくなるから。
ジュニアNISA廃止後の2024年以降は、口座開設、金融商品の新規買付などができなくなりますが、すでに購入している金融商品は非課税で運用することができ、いつでも非課税で払い出せるようになるのです。
ジュニアNISAを始める3ステップ
という訳で、我が家もジュニアNISAを始めました。まあ、実際に始めたのは2021年11月からなので、すでに半年くらい経っていますが…。
ジュニアNISAを始め方は大きく3ステップです。我が家が選んだ銀行口座、証券会社、金融商品も合わせてご紹介します。
- 銀行で子供名義の銀行口座を開設
- 証券会社で未成年口座・ジュニアNISA口座を開設
- 金融商品を購入
1.銀行で子供名義の銀行口座を開設
証券会社の未成年口座への入出金には、子供名義の銀行口座が必要となるため、先に子供名義の銀行口座を開設します。
個人的におすすめの銀行は「楽天銀行」です。
楽天銀行を選んだポイント
- 0歳から口座開設できる(開設可能な年齢制限が設けられている銀行もあるので要確認!)
- WEBで申し込みできる(窓口に行く必要なし、印鑑も不要、圧倒的に楽!)
- 書類の用意が楽(住民票原本の写しを1つ用意すればOK!)
- 入出金が簡単(楽天銀行間であれば振込が無料、セブン銀行などのコンビニATMで入手金可)
2.証券会社で未成年口座・ジュニアNISA口座を開設
子供名義の銀行口座を開設できたら、証券会社で未成年口座とジュニアNISA口座を開設します。基本ジュニアNISA口座を開設する場合、未成年口座もセットで開設する必要があります。開設手続自体はまとめてできるので手間はかかりません。
銀行と同様、どの証券会社にすればよいか悩ましいと思いますが、「SBI証券」か「楽天証券」のどちらかを選べば大丈夫です。
個人的なおすすめの証券会社は「SBI証券」です。
銀行口座が楽天なら証券口座も楽天が良いのでは?といった疑問もあるかと思いますが、SBI証券を選んだポイントをご紹介します。
楽天証券の未成年口座ではマネーブリッジを利用できない
楽天銀行と楽天証券の組み合わせの場合、それぞれを連携させるマネーブリッジを利用することにより、銀行普通預金金利が年最大0.10%(税引後0.079%)となります。
メガバンクの普通預金金利が0.001%であることを考えると、その100倍なので断然お得!使わない手はありません。
が、未成年口座の場合、このマネーブリッジが利用できないのです…。
SBI証券の方が取扱金融商品が豊富
SBI証券のジュニアNISAで購入できる投資信託の本数は、2,574本超(2022年1月26日時点)とダントツで多いです。
投資信託の中でも人気の「eMAXIS Slimシリーズ」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)」も取り扱ってます。また、これらよりも信託報酬が低い「SBI・Vシリーズ」もあります。
また、ジュニアNISAで海外ETFに投資できるのもSBI証券の特徴ですね。
3.金融商品を購入
ジュニアNISAが開設できたらさっそく金融商品を購入しましょう。(ただその前に銀行口座への入金を忘れずに!)
おそらくジュニアNISAをはじめるにあたっての最大の悩みは「何に投資し、どのように運用すればよいか。」だと思います。
ずばり個人的におすすめの投資先は、以下のインデックスファンドです。
- eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) <信託報酬:0.1144%>
- SBI・V・全米株式 <信託報酬:0.0938%>
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) <信託報酬:0.0968%>
ちなみに、インデックスファンドとは、特定の株価指数(日経平均、NYダウ、S&P500、NASDAQなど)と同じ値動きをするように運用される投資信託のことです。
インデックスファンドの良い点は、「低コスト」で「幅広い銘柄への分散投資」ができることです。
ファンドを購入すると、信託報酬(投資信託の運用・管理にかかる費用)がかかります。信託報酬はファンドにより異なり、年率0.1%を下回るものから年率2%を超えるものまであります。「数パーセントなんて誤差!」と思う人もいるかもしれませんが、信託報酬は保有中ずっと生じるものなので、しっかりチェックしましょう。
インデックスファンドは、色々な銘柄のセット商品となるため、1つのインデックスファンドを購入するだけで、複数銘柄への分散投資ができます。例えば「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」を購入すれば、日本を含む全世界の約3,000銘柄に一度に投資することができます。今後の成長が期待できそうな個別株をひとつひとつ自分で探して、投資するよりも圧倒的にラクに分散投資ができます。
インデックスファンドの説明が長くなりましたが、上記3つのインデックスファンドのうち、どれに投資するかは悩ましいですが、、、米国以外の国の成長も取りこぼさないよう、より分散投資したいのであれば「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」、今後の世界経済は引き続き米国が牽引していくと信じ、選ばれし500銘柄に投資したいのであれば「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」といったところです。
正直、我が家でも1つには決めきれなかったことから、「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を同額ずつ買い付けています。
どのインデックスファンドに投資するか決めたら、定期積立買付(あらかじめ設定した買付金額とタイミングで自動で買付)で淡々と買い付けていくことをおすすめします。買付の手間がかかりませんし、買付忘れを防ぐこともできます。
なお、ご紹介したインデックスファンドはおすすめの投資先ではありますが、この先必ず利益が出ることが保証されたものではありません。最終的に損失が生じてしまうリスクがあることも認識した上、自分自身の判断で投資するようにしてください。
運用状況紹介
上記で「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を同額ずつ買い付けているとご紹介しました。これは1つに決めきれなかったこともありますが、これら2つのインデックスファンドに同額ずつ投資していったら、この先どのような運用成績になっていくのか経過観察してみたかったのもあります。
というわけで、現在の運用状況(2022/8/3時点)をご紹介してみます。
現時点では、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の方が運用成績がよいですね。この先どうなっていくのか楽しみです。また、途中経過をご紹介したいと思います。
まとめ
・ジュニアNISAが制度廃止により使い勝手が良くなった!
・ジュニアNISAのはじめ方3ステップ
- 銀行で子供名義の銀行口座を開設
- 証券会社で未成年口座・ジュニアNISA口座を開設
- 金融商品を購入(定期自動積立)
・銀行口座は、開設申し込み、入出金がラクなネット銀行がおすすめ(我が家は「楽天銀行」)
・ジュニアNISA口座は、「SBI証券」か「楽天証券」にすれば間違いなし(我が家は「SBI証券」)
・インデックスファンドの定期積立買付がおすすめ(我が家は「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を同額ずつ定期買付)
以上、我が家が選んだ銀行口座、証券会社、金融商品もご紹介しながら、ジュニアNISAのはじめ方を説明してみました。
投資に絶対はありません。ご紹介したインデックスファンドもマイナスにならないことが保証されたものではありません。最終的には自分自身の判断と責任で投資は行いましょう。
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